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―世相斬り−

キング

第 15 回

大阪W選でみえた既存政党の賞味期限切れ

 11月27日に投開票が行われた大阪ダブル選挙で、大阪維新の会代表の橋下徹氏が市長選で、幹事長の松井一郎氏が府知事選でそれぞれ圧勝し当選を果たした。市長選では橋下氏の対立候補である現職の平松氏には民主、自民の与野党に加え、共産までもが協力を表明、大阪維新の会にはみんなの党の渡辺代表、石原東京都知事、東国原前宮崎県知事らが応援に駆けつけた。

この選挙戦でみえた対立の構図は、もちろん維新の会が提唱する「大阪都構想」の是非もあるが、既得権益を壊す側と守る側という図式がハッキリし、橋下氏ならば大阪のみならず日本に覆いかぶさっている閉塞感を打破できるのではないか!!という期待感が無党派層の心をつかみ、前回の市長選を20%前後上回る投票率を示した。その結果、組織票では優位に立っていた平松陣営を撃破できた。やはり、政治によって世の中を変えるためには、より多くの市民(国民)が投票を行う。という当たり前で重要なことを再認識した。

一方、国政は一昨年の政権交代で誰もが既得権益を守るだけの官僚政治の打破を期待したが、総理大臣の交代とともに国民の期待は裏切られた。現在の野田政権は露骨なほどに官僚政治を推進する内閣。財務省と一体してこの時期に消費税増税を模索し、経済産業省の意向を反映して、脱原発も立ち消え、東京電力という組織を守ろうとしている。次の衆院選は遅くても再来年には行われる。自民もダメ、民主もダメという政治に対する絶望感は理解できるが、どうせ何も変わらないから、と投票行動を棄権するのは既存政党や官僚の思うツボ。今は少数政党(今後の新党も含め)でも、官僚の言いなりにならない頭脳やポリシーを持つ政党や政治家を一人でも多く輩出しなければならない。今回の大阪ダブル選挙に習い次期衆院選には必ず投票し、自分の意思を示してもらいたい。

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