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ロンドン五輪種目別盛衰が顕著、 夏の終わりに決まる原発依存度を含めたエネルギー戦略に注目

 

4年に一度のスポーツの祭典「ロンドンオリンピック」が佳境を迎えている。閲覧者の中には連日のテレビ観戦で寝不足による体調不良を感じている方々も少なくないのでは?猛暑の中、体調管理だけは気を付けて頂きたい。

今回のオリンピックは男女サッカーの快進撃、競泳陣のメダルラッシュ、バトミントンや卓球のメダル獲得など、これまでメダル獲得の期待が薄い競技での躍進が目立つ。一方、今までメダル獲得は当たり前とされてきた柔道では、女子57キロ級で松本薫選手が金メダルを獲得したものの、男子ではすべての階級で金メダルを逃すなど、全般的に苦戦を強いられている。

全ての参加国(選手)が強くなるために努力しているのだから、以前は弱かった競技が強くなり、逆に強かった競技が弱くなることは自然の流れで、いわば興亡の歴史とはどの分野でも当てはまる−ということ。従って、今大会で思い通りの成績を収められなかった選手も、堂々と胸を張って帰国してもらいたい。メダル獲得にメディアの注目は集まりがちだが、古くさいかもしれないが「参加することに意義がある」という精神を思い出してもらいたい。

オリンピック期間中は、どうしても五輪報道に時間を取られているが、政治、経済、原発の再稼働問題など、日本が抱えている問題は山積みだ。特に、原発問題は金曜日の首相官邸前でのデモの拡大化に象徴されるように、昨年の311日の福島原発事故発生から大飯原発再稼働までのプロセスに対し、多くの国民が納得できていないことを証明している。国民が原発の再稼働に納得できない理由として、政府、経産省、東電(大手電力各社含む)を信用していない事が一番の原因だ。それは事故後からの情報の隠ぺい、東電前社長の「値上げは権利」という国民感情を逆なでするような発言−など数えきれない。

さらに、再稼働ありきという結論が決定されている中での形式的なプロセス。こうした結論ありきの政府、官僚、東電の手法は既に国民に見破られている。その証拠に、去る81日に行われた福島での原発の依存度などエネルギー政策の見直しついて市民から意見を聞く聴取会が開催された。その中で、福島市からのある参加者が「広く福島県民の声を聞いた。それをアリバイ工作にしてほしくない」という意見が出された。既に多くの国民は従来型の官僚主導で行われるガス抜き的要素が強い聴取会を開催するだけでは、原発再稼働反対派のデモ行動や思いを鎮静化することはできない。

政府はこうした聴取会の他、討論型の世論調査などを踏まえ、今月末をめどに将来の原発依存度を含めたエネルギー戦略を決定する方針だが、「幅広く国民の意見を聞いた。だが、国民生活を守るために再稼働は必要…」というような大飯原発再稼働時に野田首相が語った内容と同様の説明では、多くの国民が納得できないことを認識すべきだ。



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