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希望の党の野望が見え失望に変った


枝野氏が「立憲民主党」を旗揚げ


いよいよ第48回衆議院議員総選挙(公示日10月10日、投票日10月22日)が始まる。今回の総選挙は安倍首相が9月28日、臨時国会の冒頭で「国難突破解散」と命名し正式に解散を表明した。これと同時期に小池都知事自らが代表に就任し「希望の党」を立ち上げた。その後、野党第一党である民進党が事実上の解党、民進党からは公認候補を立てず民進党の候補者は希望の党からの公認を得て選挙戦に臨むこととなった。しかし、希望の党の小池代表は「民進党の候補者を丸ごと受け入れる気はさらさらない」という排除の理論を展開。その結果、民進党の前原代表は候補者全員の公認を目指してきたが断念した。これら一連の動きに対し、民進党でもリベラル派として知られる枝野氏が自らの政治信条や希望の党から排除された新人を含めた候補者の受け皿として「立憲民主党」を旗揚げした。

首相が解散を表明してから10日前後が経過したが、この間の希望の党、民進党の騒動は国民から見れば、「人気が低迷している民進党からの出馬では当選が出来ない候補者が希望の党に鞍替えした」「東京都政を踏み台にして国政で一大勢力を築きたい小池氏の野望」「安倍一強の阻止という大義はあるものの、小池氏に騙され民進党を解党した代表の前原氏」といったマイナスのイメージしか残っていない。反面、希望の党から出馬しない岡田氏、野田氏、安住氏など保守系無所属で出馬する民進党の大臣経験者らと、枝野氏率いる立憲民主党のメンバーは日本人特有の判官贔屓も加わりプラスのイメージだ。その理由として、枝野氏が立憲民主党を旗揚げした後、同党の公式ツイッターのフォロワー数は僅か3日間で12万を超えた。この数値は自民党の公式アカウント(約11万のフォロワー)を超えている。

こうした状況を踏まえると、小池氏の出馬の有無に拘わらず、先の都議選のような小池旋風が吹き荒れるようなことは絶対にないだろう。小池氏が“排除”という言葉を口にしてから希望の党に対する世論の風向きは明らかに変った。特に無党派層からは小池氏の手法に対し「感じ悪いよね」という声が多く聞かれた。希望の党の野望が見えて国民の失望に変った。さらに、都民ファーストの会の創設メンバーである音喜多氏と上田氏の両都議が、同会の情報公開の不徹底、希望の党への抵抗感等の理由で離党したことも、今後の希望の党への逆風に拍車をかけるだろう。一連の野党の騒動に対し、自民党幹部からは「当選だけが目的の離合集散は良くない」という趣旨の非難の声が聞こえるが、安倍首相を始め自民党幹部に非難する資格はない。そもそも今回の解散は消費税の使い道を変更する−という極めて物足りない大義で解散を表明した首相に責任があり、この薄っぺらな大義を信じる国民は少ない。多くの国民は野党の準備不足と森友学園、加計学園問題への追求を回避するための「安倍政権維持解散」ということを見抜いている。

上述したように政治家のモラルが著しく低下した光景を目の当たりにしたことで、国民の政治不信はさらに高まっている。大多数の無党派層は保守からリベラルの間に存在している。今回の総選挙も無党派層の投票行動で選挙結果が大きく左右される。安全保障、加計学園、消費税、憲法改正、脱原発など争点は多々あるが、有権者は自分なりの争点を見つけ投票してもらいたい。筆者が注目しているのは自民、希望の保守2大政党という枠組みで今後の政党政治が行われていくのか?立憲民主党いわゆるリベラル政党がどれだけ国民から支持されるのか?選挙結果に注目したい。




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