石油ネット業界事情の「今」を見つめる 石油ネット

エネ庁ヒヤリング 元売の本音と建前が露呈か

◎…「元売りはやはり販社を使ってシェア拡大を図り、結果的に市場支配力を強めている」の声が中小業者筋から強まっている。資源エネルギー庁が先に明らかにした元売ヒヤリング結果をいくつか紹介しよう。@需要の減退から、SS数減少は避けられないものの、各社とも系列特約店・販売店を通じて石油製品の販売をリテール戦略の柱に据えていることに変わりない。系列SSの競争強化により系列販売網の維持・強化を図り、石油製品の安定供給ネットワークを確保することが重要であるという認識であった。A販売子会社は撤退する特約店・販売店SSの受け皿としての機能、パイロット的な役割、系列特約店に発信できるリテールノウハウを開発する機能を期待する元売があった。Bブランド料については系列特約店・販売店から不満の声が上がっていることは認識しているが、ブランドサポートとして商品の安定供給、品質確保、広告宣伝、POS・カード等販売システムの提供、販売ノウハウのコンサルティングなどの付加価値を提供するものであり、事業を継続するうえで必要不可欠なものであるとの認識であった。C販売子会社と系列特約店は同一の取引条件を適用しており、販売子会社に対する優遇は一切行っていないとのことであった。各社とも独立採算性を徹底しており拠点ごとに採算を厳格に管理し、収益性を意識した販売価格設定を行っているとのことであった−と明らかにしている。

 

◎…元売ヒヤリング結果について、中小業者筋は冷ややかな対応を見せている。「ブランド料については広告宣伝としているが他の業種と比べると広告宣伝のアピール度合が少ないというのは業界人のだれもが感じているところだろう」と指摘する。さらに「販社と系列は同一の取引条件を適用しており、販社を優遇せず収益性を徹底している−というがならばいまの市場実態はどうか?われわれ小手業者の仕切り並みの店頭価格を決定している販社の実態をどう説明するのか」との声も多い。

 

◎…「資源エネルギー庁とのヒヤリングについては元売自身、建前、理想論を開陳していると思われる。本音は数量拡大、シェア拡大にほかならない」と手厳しく指摘する関係者もいる。ガソリン市況が混乱している今、店頭値は販社と小手業者との価格差が縮小するどころか拡大している現状を見る限り、販社と系列業者とは同一の取引条件−とする元売の意見は「いささかおかしいのではないか?これでは虚偽の報告だ」との声が上がって仕方がないところか。


【維  新】 (1) 物事が改まって新しくなること。 (2) 明治維新の略。

【以心伝心】 (1) 禅家で、言語では表されない真理を師から弟子の心に伝えること。
                 (2) 思うことが言葉によらず、互いの心から伝わること。

【維新伝心】 (1) 北海道石油新聞社による造語で、HP連載のタイトル。
                 (2) 物事が改まって新しくなる様や世の中の真理を、心から心に伝えようとするホームページ上の試み。


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