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今年の販売戦略よりも気になる特約店選別策?

 新年の賀詞交歓会もほぼ終え、これからは今年の販売戦略、販売促進マニュアルが3月末にかけて元売り各社が相次いで打ち出すことになる。「最近はカーメンテナンス、カーライフに軸足を置いた戦略が中心になっているが、生業であるガソリン販売については需要減退のオンパレードで何とも悲しい限りだ。乱売、廉売でガソリン市場でのマージン縮小を招いたのは元売で販社や優遇した大手偏重の特約店政策にあるのではないか」との声も老舗特約店の中から聞かれている。

 ガソリン需要が減少するから車関連のいわゆる油外収益でこれを補おう…という策は従来からの手法だ。しかし、「ガソリンの需要はこれからは減少する…ということはだれもが理解できることだが、だからこそ需要規模が小さくなったガソリン販売でいかに儲けることができるかどうか。今の元売の姿勢は販社というジャンボ飛行機を各地に飛ばし、セスナ機の零細業者を追い落とすという様が見て取れる」との指摘もある。

 そのひとつに大きなネックとなっているのはブランド料の存在だ。仕切りにブランド料が上乗せされて2年余り…。いまではこれが系列業者と業転仕入の非系列業者との競争格差の要因のひとつともなっている。しかし「ブランド料と言っても数量を伸ばし、元売に媚を売る大手特約店と零細業者とではgあたりの4円と言われているブランド料がg2円以下になっているのではないか。これでは、形を変えた数量格差、事後調整だという声もあるが、元売が系列特約店の選別に入っていることを示す証ではないか」の声も多い。

 「今年度3月決算の大手元売の中には、零細特約店を販社の販売店として位置づけるところもある。2カ所程度のSSを運営する特約店については、販社の販売店入りを勧めるということのようだが、地道な経営努力を続けている零細特約店にとっては元売の販売戦略よりも、その裏にある特約店選別戦略が気掛かり材料だ」と伝える特約店も次第に増えている。

【維  新】 (1) 物事が改まって新しくなること。 (2) 明治維新の略。

【以心伝心】 (1) 禅家で、言語では表されない真理を師から弟子の心に伝えること。
                 (2) 思うことが言葉によらず、互いの心から伝わること。

【維新伝心】 (1) 北海道石油新聞社による造語で、HP連載のタイトル。
                 (2) 物事が改まって新しくなる様や世の中の真理を、心から心に伝えようとするホームページ上の試み。

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