業界事情の「今」を見つめる 石油ネット

JXグループ形成は旧日本石油の野望の集大成?

 

JXホールディング、JX日鉱日石エネルギーは旧日本石油首脳の野望が集大成された結果だったのではないか−と分析する業界関係者がいる。「昭和62年当時、資源エネルギー庁の石油部長だった内藤正久氏(のちに旧通産省産業政策局長で退任)が記しているメモをみると、当時の石油連盟会長(旧日本石油社長)だった建内保興氏と面談した際に、九州石油、そして三愛石油と合併したいので、企業集約を進めてほしい−と求めたという。しかし、当時は親会社や銀行筋などの抵抗もあり進展しなかったが、自由化アクションプログラムを策定し、業界内の競争が激化した結果、20年以上も経過した後で、九州石油を吸収し、そして三菱石油と統合、日石三菱、新日本石油が誕生し、さらにジャパンエナジーとの経営統合、今日のJXグループ形成に至っており、日本石油は20年以上も前から業界再編を虎視眈々と狙っていた」と関係者は話す。


この内藤氏は通産省官僚当時、いわゆる「四人組騒動」で退任したということを覚えている人もいるだろう。その内藤氏が、東京大学を卒業して50年が経過したひとつの節目として、通産官僚当時の行政を振り返って回顧録なるものを作成した中で、石油業界のことを記しており、「石油業界関係者のみならず関心の高いものになっている」という声も聞こえる。

石油業界はガソリン需要の右肩下がり、元売会社の再々編成という状況をむかえているが「JX日鉱日石エネルギーは業界最大手、他社元売を吸収することはないだろう」と予測する関係者も多い。それよりも「ゆるぎない企業としてさらなる進歩を続け、一人勝ちの様相を強めることは誰もが見込んでいることだろう」としながらも、5月、6月までには決まるだろうJX日鉱日石エネルギーの幹部人事では、旧新日石色がより鮮明になる可能性が強いのでは−と指摘する見方もあるようだ。

【維  新】 (1) 物事が改まって新しくなること。 (2) 明治維新の略。

【以心伝心】 (1) 禅家で、言語では表されない真理を師から弟子の心に伝えること。
                 (2) 思うことが言葉によらず、互いの心から伝わること。

【維新伝心】 (1) 石油ネットによる造語で、HP連載のタイトル。
                 (2) 物事が改まって新しくなる様や世の中の真理を、心から心に伝えようとするホームページ上の試み。

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