2017年新春インタビュー

アクションを起こし実行する年



東燃ゼネラル石油

武藤潤 代表取締役
 
 東燃ゼネラル石油:武藤 潤社長    
 
 

2017年の幕開けに伴い、東燃ゼネラル石油の武藤潤代表取締役社長が2016年の総括並びに2017年に向けての抱負を語った。

 冒頭、武藤社長は心臓と体の絵図(下記を参照)を取り出した。エネルギー産業とは人間の体で例えると心臓です。そこから体全体に張り巡る血管を流通網とすると、石油製品は血液です。勿論、電気やガスなどの二次エネルギーも含まれます。人間の体(臓器)が正常に機能するためには血液が必要不可欠。同様にして、石油(エネルギー)が供給される事で、その他の産業が正常に機能します。仮に、エネルギーの安定供給が途絶えたり、誰もが購入するのを躊躇したりするほど高価格なエネルギーでは、他の産業が機能不全を起します。一方、日本国内における石油製品の需要は年々減少することが予測されています。日本以外のアジア地域については人口の増加に伴い、石油を含むエネルギー需要の増加が見込まれており、その需要を獲得しなければなりません。このため、元売再編成や企業統合を実践し国内の販売基盤を強固にした上で、為替変動などのリスクはありながらも、アジアに向けての輸出を推進しなければなりません。

 
 
 
 
 

2016年を振り返る

〈コアビジネスの強化〉

燃料油販売部門については、セブン-イレブン・ジャパンとの連携強化が推進された。1SSあたり数億単位の投資が必要な併設店が2015年末に120SS、2016年末には140SSまで増加。その半数が特約店・代理店様主導で行われた。東燃ゼネラル石油が提案したプログラムに賛同し、特約店・代理店様が自らの意思で決定、資金調達から運営までを行い、弊社がサポートをした。この他、ドトールドライブスルー店舗導入テスト、その道のプロを投入したDrivers’Linkプログラムの導入など。ケミカル部門では、燃料油から化学品へのシフトを経済性に基づきフレキシブルに対応、千葉工場のキシレン回収装置を立ち上げました。潤滑油部門では、ネットワークを強化しMobil1の販売が前年比3%伸びた事に加え、高付加価値の工業用潤滑油についても、発電設備などに積極的に納入。また、千葉地区おけるコスモ石油との協業が進展するなど、全社最適の更なる促進に傾注しました。輸出についても堅調に推移しており、生産した石油製品の約20%を輸出し、同様に約20%の利益貢献をしています。

 

〈成長戦略の展開〉

 電源開発並びに電力販売については、清水天然ガス発電所、市原火力(石炭)発電所、室蘭バイオマス発電所など計画通りに進行しています。昨年4月から自由化した電力販売は東京・中部・関西電力エリアで4万5千件を獲得しました。そのうち約4分の3がホワイトラベルと呼ばれる代理店様が仲介した契約です。高圧販売については、東北・東京・中部・関西電力エリアで約二千件を受注しました。海外事業展開はオーストラリアに設立したTQホールディングスによるプロジェクトを進行中です。

 

2017年に向けて

 今年4月にJXホールディングスとの経営統合を控えていますが、3月31日までは各々の会社が独立しております。従って、JXとの情報共有も限定的な部分があり、現段階では全てを明確にすることは困難です。統合後に新会社としての中期経営計画を作成し発表できるようにしたい。あくまでもその内容は合意書に則したものになります。例えば最終合意文書で示している通り、統合後毎年1000億円の経費削減が盛り込まれています。この削減はマージンを改善して得るものではなく、基本はコスト削減で達成していきます。計画や目標を立てることも必要ですが、大切なことは決定事項に対しアクションを起し実行することが最も重要です。こうした観点を踏まえながらJXと調整しています。

 

〈統合グループの事業戦略〉

▼基盤強化

・抜本的な構造改革による統合シナジーの最大化

・投資抑制、資産売却、運転資本圧縮などによる財務体質の改善

▼成長戦略

・海外における中下流事業の強化

・電気事業など将来の柱となる事業の育成

・高機能素材を中心とした技術立脚型事業の育成

▼設備投資/事業ポートフォリオ

・投資キャッシュ・フローの平準化などリスクマネジメント重視

・上・中・下流バランスのとれた事業ポートフォリオを実現

〈中核事業の事業戦略〉

▼エネルギー事業

・抜本的な合理化・効率化を強力に推し進め、徹底した事業変革を成し遂げることにより、事業基盤を一層強化

・石油精製販売・石油化学事業において、統合効果の確実な実現・さらなる積み増しを図るとともに、不断の事業改革を推進

・次世代の柱となる事業(海外事業・電気・ガス・新エネルギー・潤滑油・機能化学品)を育成・拡大

▼石油・天然ガス開発事業

・選択と集中によるポートフォリオの最適化、開発中および生産中の事業の着実な推進

・新規投資は原則として事業から生まれるキャッシュ・フローの範囲内で実行、開発中および生産中の油田・ガス田はコスト削減に注力

▼金属事業

・既存事業の安定操業・コスト削減に注力し、新規上流事業への投資は当面抑制

・電材加工事業は、技術の優位性を活かして収益力を維持・拡大

 

 最後に武藤社長は特約店・代理店の皆様へ、これまでの石油製品販売に対する感謝の意を表明すると共に、統合後の基本的なスタンスに触れた。四月以降、新会社(JXTG)になっても『透明・公正・公平』というキーワードを遵守し、強固なサプライチェーンを構築していきたい-と力強く決意を述べていた。

 



会社案内|個人情報|著作権|リンクポリシー
本ページに記載の記事・写真などの無断転載を一切禁じます。
著作権は㈲マジカルネットワークまたはその情報提供者に帰属します。

Copyright (C); 2017,
Magical Network Inc. All Rights Reserved.