2015年 東燃ゼネラルグループ

第50回東燃ゼネラル児童文化賞
第45回東燃ゼネラル音楽賞



 東燃ゼネラルグループは「企業も社会を構成する一員であり、社会に役立つ活動を続けていくことは企業の大切な責任の一つ」と考えている。この理念に基づき、長年さまざまな社会・文化貢献活動を展開してきた。その中でも東燃ゼネラル児童文化賞・東燃ゼネラル音楽賞は、わが国の児童・音楽文化の発展、向上に尽くして来られた方々をたたえ励ますもので、今年でそれぞれ50年目、45年目という節目の年を迎え、国内でも有数の歴史ある貢献活動として寄与してきた。

 

今年は9月30日、都内のホテルオークラ東京で文化庁文化部長の佐伯浩治氏を迎え、第50回東燃ゼネラル児童文化賞・第45回東燃ゼネラル音楽賞の贈賞式を開催した。東燃ゼネラル石油武藤潤社長は冒頭の挨拶で、今回で50回の節目を迎える児童文化賞と45回目を迎える音楽賞の重要性とそれぞれの成り立ちの経緯を説明するとともに「この50年間に起きた二度のオイルショック、バブル経済の崩壊などに加え、東燃ゼネラルグループも数々の大きな変化を経験し、二つの賞も環境変化の中で実り豊かなものに発展できた」と関係者に感謝の意を伝えた。栄えある2015年の受賞者は児童文化賞・五味太郎氏(絵本作家)、音楽賞邦楽部門・沢井一恵氏(箏曲)、音楽賞洋楽部門本賞・寺神戸亮氏(ヴァイオリン・指揮)、音楽賞洋楽部門奨励賞・川本嘉子氏(ヴィオラ)がそれぞれ受賞。武藤社長から各受賞者へトロフィー、副賞二百万円の目録が贈呈された。

受賞者の喜びの声

 

50回という節目の年に児童文化賞に輝いた五味太郎氏は受賞後のスピーチで「これまでの人生は喧嘩を売られたり怒られたりすることが多く、褒められる事が少なかった。今年で私も70歳という節目の年を迎えたので、素直に褒められることに慣れていきたい」とユーモアたっぷりに喜びを語った。音楽賞邦楽部門を受賞した沢井一恵氏は「一般的に伝統楽器の奏者の使命は伝統継承と上積みですが、私の場合、古代中国などお箏の源流をイメージし、時にはガラスのコップで奏でるような事もしてきました。伝統を破壊した私に栄えある賞をいただき感謝しております」と話していた。洋楽部門本賞を受賞した寺神戸亮氏は「私のヴァイオリニストとしての活動は通常の方々と異なっていた。古楽器にめぐり合い現代の演奏とは一味違い、新たな発見の連続でした。型破りな私の活動を評価していただき嬉しい」と語っていた。洋楽部門奨励賞の川本嘉子氏は「私がこのような名誉ある賞を頂けるとは夢にも思っていませんでした。東燃ゼネラル石油の皆様に心から感謝を申し上げます。ヴィオラはオーケストラのなかでも日陰の存在です。奏者の人数も少なく、オーケストラを掛け持ちしているのが現状です。今回の受賞をアマチュア奏者からも祝福されました」と素直に喜びを表現していた。

 

東燃ゼネラル児童文化賞・東燃ゼネラル音楽賞の受賞記念公演は11月16日、都内の紀尾井ホールで関係者と事前抽選で選ばれた一般の方々を招待。総勢約500名を集め盛大に行われた。冒頭、主催者を代表して挨拶に立った東燃ゼネラル石油の武藤潤社長は13日(日本時間14日)にフランスのパリで発生した同時多発テロ事件の被害者の方々へ、お見舞いの言葉を述べるとともに哀悼の意を表した。「東燃ゼネラル児童文化賞は1966年に創設、音楽賞は1971年に創設され、それぞれ第50回、第45回を迎えられたのは、選考委員をはじめとした皆様のおかげ」、「今年は児童文化賞創設50周年という節目にあたり、歴代受賞者の協力を得て全国各地で記念行事を開催している」と挨拶した後、栄えある4名の受賞者を紹介した。


 絵本作家 五味 太郎氏  箏曲 沢井 一恵
 ヴァイオリン・指揮 寺神戸 亮  ヴィオラ 川本 嘉子氏

 

記念公演のトップは児童文化賞を受賞した五味太郎(絵本作家)氏は「絵と音と・・・」というタイトルの公演を行った。その中で五味氏は私が描く絵は、三次元という現実社会から絵という二次元の世界へ移行することで、一度捨てた物を再発見して使用するような感覚。絵・音楽・文章などのアート(芸術)に対する評価は人それぞれで共通の見方はいらない-と独特の語り口調で観客を楽しませた。

 また「東燃ゼネラル児童文化賞・音楽賞」のシンボルマークは五味氏が制作した。音楽賞邦楽部門を受賞した沢井一恵(箏曲)氏は六段の調、十七絃独奏のために華になる(沢井忠夫氏作曲)を披露、通常の奏で方に加えガラスのコップを使用する独特の奏で方で観客を魅了し、記念公演一部を終了した。

 第二部は音楽賞洋楽部門奨励賞を受賞した川本嘉子(ヴィオラ)氏がバッハ チェロ組曲第6番より アルマンド、ジークを独奏した後、ピアソラ タンゴの歴史より カフェ1930 ナイトクラブ1960を荘村清志(ギター)氏の伴奏とともに奏でた。音楽賞洋楽部門本賞を受賞した寺神戸亮(ヴァイオリン)氏はハインリヒ・イグナツ・フランツ・フォン・ビーバー(1644-1704):パッサカリア(ロザリオのソナタより)1674(?)、アルカンジェロ・コレッリ:フォーリア Op.5-12を上尾直毅(チェンバロ)氏、懸田貴嗣(バロック・チェロ)氏らの伴奏で披露した。


 五味氏制作のシンボルマーク


これらの賞は1966年にモービル児童文化賞、その5年後の1971年にモービル音楽賞がスタート。国内でも歴史ある賞として認知されている。児童文化賞の起源は当時のモービル石油(東燃ゼネラル石油の前身)が創業70周年の記念行事として、創作童話を公募したことが始まり。そのころ日本は高度成長の最中、CSRという言葉すらない時代に石油元売りが社会貢献活動を志し、しかも児童文化の分野に着目すること自体が先見性に満ちている。バブル経済崩壊以降、多くの日本企業が「メセナ」活動を中止する中、児童文化・音楽を地道に支援し続けたことが、東燃ゼネラルグループの企業としての在りかたを物語っている。来場された方々が笑顔になり、時には涙する姿は改めて人間には経済的・物質的な豊かさのみならず、精神的な豊かさを与えるものが必要であると強く感じている。「豊かな感性を求めて」というテーマを貫けば、結果的に豊かな社会を生む-という東燃ゼネラル児童文化賞・音楽賞のコンセプトがここにある。

 

着目すべき点は、東燃ゼネラル音楽賞は過去の受賞者の中に、世界的に著名な音楽家を輩出していることだ。第2回(1972年度)音楽賞洋楽部門受賞の朝比奈隆氏(指揮)は「ブルックナーの巨匠」と呼ばれ、この賞を受賞した後、1978年朝日賞、1983年神戸市名誉市民顕彰、1987年勲三等旭日中綬章受章、1989年文化功労章として顕彰、1994年文化勲章受章、没後一従三位に叙せられている。第5回(1975年度)音楽賞洋楽部門受賞の小澤征爾氏(指揮)は「日本人として最も世界的に成功した音楽家」と位置付けられ、一般の方々にも広く知られている。この賞を受賞したのち、2002年から2003年のシーズンから2009年から2010年のシーズンまで、ウィーン国立歌劇場の音楽監督を務めた。栄典・表彰歴として文化勲章などがあげられる。


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