統括リーダーとエナジーリーダーが省エネを牽引

  

東燃ゼネラルグループは省エネルギー(以下、省エネ)を推進し、エネルギー効率を高めるため、ハード面である設備投資に加え、ソフト面でのさまざまな取り組みこそが、世界でトップレベルの省エネ実績につながっている。ソフト面での活動を一言でいえば、グループ一丸となった省エネへの取り組み体制である。

同グループの製造技術本部は、グループ全体の省エネ活動を統括するリーダーを任命している。このリーダーは省エネ活動の戦略・目標設定、そのフォローアップを統括するだけではなく、どのように工夫したらより一層の省エネが実現可能かについて、技術的なアドバイザーとしての役割も担っている

このグループ全体を統括するリーダーとともに、各工場にエナジーリーダーを任命。各工場のリーダーは工場内で権限・影響力を持つ幹部管理職を任命することで、工場内での実行が確実に進む体制を整えている。各工場のリーダーは担当工場内における省エネ努力をリード。工場間での情報交換、ベストプラクティスの共有に力を入れている。さらに技術部にはエナジーコーディネーター、製油部にはエナジーリードを配置して、個別の省エネ活動を迅速かつ確実に推進する体制を整えている。

装置が有機的に関連する工場では、あるひとつの装置の効率化が工場全体のエナジー効率改善につながるとは言い切れない。これが省エネ活動の難しさである。これまで個別の装置でできる省エネ活動に着目して成果を挙げてきた。現状の課題として個別装置の特性・性質を理解した上で、工場全体の省エネを更に追求していく。

 

4工場の特性を生かした省エネ策を推進

 

製油所と化学工場の一体運営を行う川崎工場は、大型のボイラーと発電設備を持つ化学工場内で発生する低廉な燃料を使用しスチームを発生。製油所側へ供給するだけでなく、京浜工業地帯のコンビナート各社へも供給している。これに加え、燃料や水素なども近隣の工場と融通しあうことで、当工場のみならず京浜コンビナート全体の省エネにも貢献している。

RFCC(残油流動接触分解装置)を有する千葉工場は、再生塔で発生する高温排ガスからスチーム/電気を回収する設備を有効活用しており、高効率運転に大きく寄与している。さらに、京葉臨海工業地帯のコンビナート内での連携を強化することにより、今まで以上のエナジー効率改善が期待できる。

中間タンクがほぼない堺工場は、他工場に比べてエナジーロスが少ないというメリットがある。反面、ある装置にトラブルが発生した場合、緩衝するタンクがないため連鎖的なエナジーロスが起きるというリスクを含んでいる。こうしたリスクを回避し、きめ細やかな省エネ運転を追求するため、他工場に先んじて最適化余地の見える化、およびエナジーロスの一元管理を行うリアルタイムモニターを導入した。

同グループで唯一、潤滑油を生産する和歌山工場は高流動点の油を処理するため、スチームトラップ(以下、S/T)設備が必須である。これまでS/Tに不具合が発生した場合、工場の安定操業を優先することから、スチームをロスせざるを得なかったが、そのスチームロスを金額に換算すると、年間数千万円という大きな損失となった。この問題を解決するため、製油部・技術部・設備管理部の3部署が一体となり、ワイヤレスのS/Tモニタリングシステムを導入した。





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