1.原油価格騰落の背景と今後の見通し



1-1.騰落を繰り返す原油相場


原油価格は、2007年から2008年半ばにかけて急騰し、2008年7月に1バレル140ドル台の史上最高値をつけた後に急落、2008年12月から2009年3月には1バレル40ドル前後で下値を模索しました。その後、水準を切り上げ、2010年は70ドル台から80ドル台、2011年から2014年半ばにかけては100ドル台から110ドル台前半を中心にした価格レンジで比較的安定的に推移しました。そして、2014年8月から2015年の年明けにかけて価格水準を一気に切り下げました。

データ出所:NYMEX

なお、日本の輸入平均CIF価格を年度ベースでみると、2011年度114ドル、2012年度114ドル、2013年度110ドル、2014年4月〜9月110ドルで、2011年度以降は安定的に推移していました。


このような原油価格の動きには、以下に示すような、需要、供給、経済性、地政学リスク、金融情勢などが影響を及ぼしていたと考えられます。

○2007年〜2008年半ばの上昇局面

・新興国・発展途上国の需要増による需給の引き締まり

・過剰流動性(カネ余り)による相場の押し上げ


○2008年後半から2009年初の下落局面

・リーマンショックによる世界的な景気悪化を背景にした需要の減少

・大規模な原油・天然ガス開発プロジェクトの立ち上がりによる供給増

・金融情勢の変化


○2009年半ば〜2011年の水準切り上げ局面

・リーマンショック後の反動による景気回復による需要増

・2008年後半以降の原油価格急落の影響による供給減

・北米におけるシェールオイルの増産による供給増

・過剰流動性による相場の押し上げ


○2011年〜2014年半ば:高値安定局面

・需要の伸び鈍化

・北米におけるシェールオイルの増産

・地政学リスクの拡大・顕在化

写真提供:東燃ゼネラル石油




(1/7)



会社案内|個人情報|著作権|リンクポリシー
本ページに記載の記事・写真などの無断転載を一切禁じます。
著作権は泣}ジカルネットワークまたはその情報提供者に帰属します。

Copyright (C); 2015,
Magical Network Inc. All Rights Reserved.