業界事情の「今」を見つめる 石油ネット

子は親の背中をみて育つ、石油業界もご同様

 

「子は親の背中をみて育つ」といわれているが、石油業界でも同じではないか-。「販社は親会社の顔色だけを伺い、言葉に出して言わないことを察知して動く」とある業界人が指摘する。今まさにコスト急上昇で大幅に仕切りが上がり、その結果、コスト転嫁-店頭価格が値上がりの一途を続けている。「大手元売では収益最優先という姿勢を様々な会議で声高に訴えているが、本当は収益だけではなく数量も伸ばしたいというのが本音だろう」とみる関係者もいる。

 「収益優先という言葉を裏読みした販社の中には、コスト転嫁、ガソリン高値感によって客離れ、販売数量ダウンを心配して、店頭への転嫁値上げに足踏みするところもある」という。元売販社は採算販売にむけて率先垂範の姿勢を示してほしい-と全石連をはじめとする関係者が、元売に対しこれまでにも幾度となく求めている。しかし、要望どおりに至ってないのが実情だ。

 全石連といえば任期切れとなる関正夫会長の続投が内定し、8期目へと突入する。「毎年、ころころ変わる日本の総理大臣と違って盤石な長期体制だ」の声もある。一方、「SS業界が厳しい状況に見舞われており、SS数そのものが減少傾向を続け、歯止めがかからない-というなか長期体制のままいいのかどうか?」と疑問を投げかける業界人もいる。販社が中小零細業者の経営を脅かす存在で、さらには元売自身、販社による“直販比率„を高めることで市場支配力をこれまで以上に強めるのは必至。販社、そして元売と対峙しない限り販社の姿勢は変わらない-と呟く関係者も多い。


【維  新】 (1) 物事が改まって新しくなること。 (2) 明治維新の略。

【以心伝心】 (1) 禅家で、言語では表されない真理を師から弟子の心に伝えること。
                 (2) 思うことが言葉によらず、互いの心から伝わること。

【維新伝心】 (1) 石油ネットによる造語で、HP連載のタイトル。
                 (2) 物事が改まって新しくなる様や世の中の真理を、心から心に伝えようとするホームページ上の試み。

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